今回から担当いたします、岡野克弥と申します。5月の総会にて、前任の矢野さんのあとを引き継いで専務理事に着任いたしました。何とぞよろしくお願い申し上げます。1988年通商産業省(当時)に入省して以降30年余において、宇宙、自動車、原子力の研究開発を含む産業振興、海外途上国協力また、国際標準やWTOによるマーケット拡大などに携わりました。30年前、40年前から、超音速航空機、宇宙往還機の基礎研究、またその研究や実験を支えるための試験場整備が継続的に実施されていますが、近年では、航空機からの温室効果ガスの排出量低減のための低燃費化開発や、低騒音エンジンの開発(エコエンジン)などにも舵が切られていることも大きな特徴だと思っています。
ファインセラミックスは、自動車、電子機器、半導体をはじめとして、宇宙、航空、防衛など幅広い、というよりほとんど全ての分野において活用されており、これらを支える必要不可欠な素材となっています。ここ10年間で市場規模が2倍になったのも納得です。一方、海外の市場に目を転じますと、我が国が失われた30年といっている間に、新興国特にアジア諸国(中国以外にも)は発展を遂げて、所得、購買力が上がっていますのでファインセラミックスの市場拡大の可能性は更に高まっていると思います。
先月は、CMCコンソーシアムの1年間の活動を締め括る総会が八王子(東京工科大)にて開催され、総会後には東芝エネルギーシステムズの鵜飼氏より、「軽水炉向けSiC複合材料の開発」、経済産業省の関口氏より、「日本の宇宙産業の現状」について講演をいただきました。そののち、京王プラザホテル八王子にて盛況裏に懇親会が開催されました。
今月は、23日のCMCコンソーシアムとSCコンソーシアムとの合同開催にて、千歳試験場(北海道)にて見学会を実施します。見学内容は、4設備を予定しています。
今後の、CMC技術の応用可能性の高い、かつ安全保障にも貢献する分野を直接見る貴重な機会です。また、 この季節の北海道の快適な気候での下での開催ですので、皆様奮ってご参加をお待ちしています。
同見学会の申込締切は間もなく、今週金曜日(7/4)ですので、よろしくご検討をお願いします。(まだ人数に若干余裕がございます)
先月、早々に南九州と沖縄が入梅し、間もなく全国で紫陽花祭りも始まります。年齢を重ねるにつれ四季のありがたさを感じるようになってきました。春夏秋冬という季節感のある暮らしが出来る日本に大感謝です。
先月26日の理事会・総会において、私11年間務めた専務理事を退任し、新しい岡野克哉専務理事を迎えました。TOTO木瀬会長、東芝室町会長、日特尾堂会長、京セラ山口会長の4人の会長に仕え、この間ファインセラミックスの生産額は約4兆円と倍増し、元気な業界で仕事ができたことは私にとって大きな喜び、幸せでした。また、会員間の交流・ビジネスも盛り上がり「三人寄らねば知恵は出ない」を大いに体感させて頂きました。この場を借りて会員企業の皆様に深く感謝を申し上げますとともに、長い間ご支援・ご指導くださった方々へ厚く、熱く御礼申し上げます。
先月のインテックス大阪でのCeramics Japan展示会(JFCAブース内にCMCコンソーシアムの展示)は、例年に比べ4割増しの来場者で大変盛況でした。今月は、20日にCMCコンソーシアム総会(東京工科大)を開催します。総会後は、二人の講師を迎え、次のようなテーマで講演を頂き、その後は、八王子で懇親会を予定しています。
・東芝エネルギーシステムズ:原子力関連の最近の話題(仮)、
・経済産業省 製造産業局 宇宙産業課:日本の宇宙産業の現状(仮)
4月29日は昭和の日で祝日、今年は昭和元年から起算すると昭和100年に当たります。昭和20年代の焦土化した国土、そして戦後復興で40年代の高度経済成長、60年代のバブル経済など昭和は激動の時代でした。現在、国民の約3割が平成以降の生まれとなり、昭和は遠くなりにけりの感を深めています。日本は奇跡的に目覚ましい復興を成し遂げましたが、GWに節目の年として激動と復興の昭和の時代を顧みるのは如何でしょうか。
今月は、12日のJFCA運営委員会、14日~16日の関西高機能セラミックス展(インテックス大阪)、26日のJFCA理事会・総会・懇親会と協会行事が続きます。展示会ではCMCコンソーシアムはJFCAブース内に出展致しますのでご来場下さい。また、今回のJFCA総会では、新会長の互選が行われ、27日から新会長のもと新しい体制で2025年度事業がスタートします。
(Ceramic Japan展、高機能素材week展)
例年通りインテックス大阪での開催、プラスチック・金属・セラミックスなどの最先端の素材技術が一堂に出展する世界最大規模の展示会です。また、素材産業に関わる材料の製造加工機械、検査測定分析機器などあらゆる技術が出展します。 また、いのち輝く未来社会のデザインをテーマにEXPO2025の大阪・関西万博も同時に開催されていますので、今年は是非大阪へお出かけ下さい。
(6月20日のCMC総会・懇親会)
6月20日にCMC通常総会を開催します。また、総会に引き続き、特別講演会(調整中)、懇親会を予定しております。なお、詳細は後日ご案内を申し上げます。
今月は、新年度・新学期と節目の月です。JFCAでも2名の新しい出向メンバーが加わり心機一転の気持ちで事業に臨みます。
さて、先月の海外調査団で訪問した国際上海セラミックス展は900社を超える出展社と7万人の参加者で大変盛況、ここ2、3年で展示会の規模が拡大したようです。調査団の一人は5年振りの中国で、この間に着実に成長を遂げているとの感想でした。驚いたのは上海では50%が緑ナンバープレートの電気自動車(北欧70%、欧州30%)が走っていたことでした。日本の3%とは大きく異なり、やはり日本を出ないと気が付かないことがあります。旅先の綺麗なパンフレットを100枚見ても現地に行かないと分からないように、実際に目のあたりにしないと実感が沸きません。
先月、防衛イノベーション科学技術研究所の3D積層造形に関する受託事業(2026年3月~12月)を引き受けました。また、今月にはCMCとも関係深い超高温材料に関する公募があると聞き、JFCAとして応募を考えていますので宜しくお願い致します。
(International Day of Ceramics:3月12日)
今年1月に国際セラミックス連盟(ICF)で採択された国際セラミックスデーは、直近のため今年は記念日制定の広報に留めることとし、日本セラミックス協会(学会)は、村田会長(村田製作所相談役)が3月6日の学会懇親会挨拶で国際記念日の紹介を行いました。また、米国セラミックス学会、欧州セラミックス学会は、3月12日にプレス発表を行いました。各国でのイベント等は2026年からですので、会員企業におかれましても、機会をとらえて国際セラミクスデーの広報やイベントの企画をお願い致します。
(高機能セラミックス展(Ceramic Japan):大阪)
5月連休明けの5月14日~16日は、第10回Ceramic Japan関西店が高機能素材Week店の中で開催、3万人の来場者を見込んでいます。CMCはJFCAブース内でパネル展示を致します。是非、インテックス大阪へ足を運んで下さい。
(上海出張報告)
3月9~12日、出展企業数900社を超える第17回中国国際先進セラミックス展示会、中国最大のセラミックス研究所の中国科学院上海硅酸盐研究所、アップル研究所より大きく敷地内に電車も走るファーウェイ練秋湖研究開発センターの出張報告書を間もなく送付いたしますので、御一読頂ければ幸いです。調査団参加者は異口同音にとても充実した出張で多くを得ることが出来たと、まさにSeeing is believingでした。
最近の外国人旅行者の多さには驚く。政府の2030年に6,000万人という目標は、今のインバウンド需要なら達成しそうである。最大勢力は中国、韓国で、昨年の韓国では人口約56%の2,825万人が海外旅行へ、と聞き更に驚く。日本人は毎年2,000万人で人口の16%、中国は1億5,000万人で人口の10%に相当する。多分、国境が陸路の欧州を除けば、韓国人の海外旅行比率が世界最多。気が付かない間に情勢は変わり、例えば日本の薄型テレビ市場で半分は中国企業が占め、「家電を買うなら日本企業」は今や昔の話。店頭で目を引くのは「Made in China」。IT技術の急速な進展は市場の勢力図を激変させ米国や中国の巨大企業が世界経済のトップに名を連ねる。一億人強の国内市場でしのぎを削って競争力を高めても世界ではもう歯が立たない。識者は「日本は世界の負け組になりつつあることを、もっと自覚すべきだ」と言う。最後の日本の砦のひとつセラミックスはまだ大丈夫と言いたい。
今月は、CMCコンソーシアムとしての行事はありませんが、6日のJFCA運営委員会、12日の国際セラミックスデー(International Day of Ceramics:IDOC)と理事会(来年度事業計画と予算案審議)。なお、CMCコンソーシアム総会は、6月20日(金)、東京工科大で開催します。
以下、情報共有です。
(第9回積層造形サミット)
先月米国で開催の積層造形サミット(金属系)は、12ケ国から1,232名が参加。日本人は駐在を含めて6名と日本のアンテナの高さが分かります。また、誰も現存の製造プロセスを3D積層造形に置き換えることに価値を考えていなく、デジタルツイン化で米国の国際的な競争力を高める狙いが強く、強いアメリカ、国際競争力を意識したイニシアチブを随所に感じました。日本のセラミックスは、今後、金属系の轍を踏まない様にしなければなりません。報告書はHP(会員専用)にアップ済。
(International Day of Ceramics:国際セラミックスデー)
JFCAの発案が発端となり、米国先進セラミックス協会(USACA)、欧州セラミックスセンター(ECC)の日米欧工業会が世界各国のセラミックス学会が加盟する国際セラミックス連盟(ICF)へ提案し、今年1月、毎年3月12日を「国際セラミックスデー(International Day of Ceramics ; IDOC)」とすることが決定。今年の3月12日は直近のため、各国でのイベント等の実施は2026年3月12日とし、今年は「国際セラミックスデー」制定の広報に留めることにしています。記念日となる3月12日は、1年(グレゴリオ暦)のうち71日目に当たる日で、これは「Ceramics」の文字をアルファベット順にC (3番目) E(5番目) R(18番目) と最後のSまでの数字を足すと71になることに起因。文部省唱歌「茶摘み」の「♪夏も近づく88夜(立春の88日後)」が5月2日に相当するという考え方と同じ。
(セラミックス大学2025オンライン講習会)
恒例の日本セラミックス協会(学会)主催の「セラミックス大学2025オンライン講座(5月~11月)」が始まります。「セラミックスって何?どうやって作るの?どういう性質があるの?何が研究開発のキーポイントになるの?」セラミックスの研究に従事されて間もない方、改めて取り組もうとする方、基礎やノウハウを知りたい方など様々な疑問にお答えするセミナーです。市販の教科書では得られない具体的な入門の手引きから,製品として実用化する際の指針まで幅広い内容をカバーします。
今年の桜開花予想は、東京が3月22日とのこと。まだ三寒四温が続きますので体調にはお気を付け下さい。
先日、JAXA見学会でCMCコンソーシアム香川会長(東京工科大学長)は、最近企業や大学で会話がなくなってきたことを挙げ、イノベーションはまず相互の会話からと。私たちはお互いに自分の意見を主張し合うことに慣れていないため、退職代行サービスが増えるという話も聞きました。多様化する社会では対話する力を身に着けることが組織存続の鍵になります。JFCA見学会やセミナー等の色々な機会を通じて交流と対話が活発になれば幸いです。
さて、先月のテクノフェスタでは、600件以上の新聞記事から厳選した10社からの講演と産総研・村山副理事長(AI、量子、半導体とセラミックス)の特別講演があり、ユニコーンから大企業まで大変パンチのある発表のお陰で、その後の新春懇親会は大きく盛り上がりました。参加者から新しいパートナーとも出会えたという声もあり、新しい年に相応しいイベントとなりました。
今月は、CMCコンソーシアムとしての行事はありませんが、JFCAとして28日に見学会(堀場製作所 京都)を予定しています。
なお、先週1月26~31日、米国セラミックス学会ICACC 2025が開催(約1,000名が参加)され、CMCを含む数多くの発表があり、日本からは105名の専門家が参加(今月前半には会議概要をHPにアップ予定)。また、26~30日のUSACA/CMC2025ではハイパーソニック向けの極超高温材料(UHTC)や核燃料材料の発表(アゼンダはHP会員専用ページにアップ済)が行われました。
新年明けましておめでとうございます。新しい年、2025年を迎え、本年も宜しくお願い致します。昨年末に発行した産業動向調査では2023年のセラミックス生産額は3.4兆円(実績値)、2024年のセラミックス生産額は過去最高の3.8兆円(対前年比10.3%増)という見込みを公表しています。海外市場調査機関のレポートでは、2025年から2030年の世界市場は3.2兆円増の14兆円を予測しファインセラミックス市場の拡大は続きます。
一方、最近の世界における日本経済の指標は芳しくありませんが、日本の高齢化率30%が大きく影響を与えています。生産人口自体でみれば決して海外と見劣りはしません。ただ、意思決定に時間がかかり過ぎ、先例はあるのか、エビデンスはあるのかなど一般解を求めすぎ中途半端な対応が日本の活力を削ぎ停滞を生むとの指摘があります。先例を逸脱しないと画期的な革新は生まれません。解には一般解、現実解、最適解、特別解等がありますが、今年は「一日一笑」を付録にしてチャレンジ解を目指します。例えば、欧米中ロに遅れることなく超高温材料の研究開発プロジェクトを立ち上げるべく関係方面との調整に努力する所存です。
また、今年は日本(小淵沢)で、米国サンタフェで開催された第1回セラミック基複合材料会議(2017年)、第2回会議(2022年)に続き、第3回会議が10月26~31日にCMC IIIが開催されます。日欧米から50名以上の業界リーダーや国際的な技術専門家による招待講演が予定されています。
先月海外研修生の英国エドさんを迎え、日本のNATO(No Action Talk Only)、英国のPDCA(Please Don’t Change Anything)の話で沸きました。どこの国でも変化を受け入れるのは難しいようです。中外炉工業見学会で11月品質月間の説明では、日本は毎月が品質月間ではないかと。日本で驚いたことを聞くと、①Variety:豚骨ラーメンが好物のエドさん(最近は王室御用達のお店メニューに追加)は色々なラーメンを見つけVarietyさに驚いた。②On time:新幹線は10分毎に定時発車・定時到着、イギリスでは考えられないと驚いた。③Switch:職員とのカラオケで昼間の真面目な人が夜は大きく変わるのに驚いた。私も仕事で気付きが多くwin-winの2週間でした。
早いもので2024年もひと月余りで幕を閉じます。今月は12月10日(火)に大阪大学でCMCセミナー・見学会を開催します。講師に大阪大学・吉川健教授及び神戸工業試験場・岡崎三郎様をお迎えします。また、2025年1月14日(火)にJAXA調布航空宇宙センター(立川※)の見学会を開催予定で、現在、参加者を募集中ですので宜しくお願い致します。
皆様、年末のお忙しい時期となりますので、どうぞ体調にはお気を付け下さい。
※ 立川ではありませんのでご注願います
先月の衆議院選挙を終え来週第103代総理大臣が選出されますが、歴代総理の平均任期は2年強です。一方、米国大統領の任期は1期4年で最長8年、ロシアは最長12年、中国は最長10年ですが習近平は3期目に突入。韓国は1期5年で再選なし。任期2年の短命総理(霞が関も2年交代)では将来の政策論争はどうしても希薄となり、変化より現状維持を求める結果にならざるを得ません。
米国に次ぐ世界第2位の経済大国だった過去はどこへやら、現在4位で来年にはインドと交代。世界競争力ランキングは1位から34位になり、技術大国日本(GII Index)指数は13位と日本は世界ランキングリストから取り残されています。記憶にあるジャパン・アズ・ナンバーワンは1974年出版本で50年前のこと。来年(2025年)は昭和の元号では昭和100年、そろそろ変化変革していかないと、山積みする喫緊の課題に対処できなくなるのではないでしょうか。
さて、先月はCMCセミナー、東京ビックサイトでのCMCシンポジウム、Ceramics Japan展示会(幕張メッセ)と行事が続き、展示会は全体で5万人弱の参加で大変盛況でした。今月の行事はありませんが、12月10日(火)に大阪大学でCMCセミナー・見学会(SiC単結晶の溶液成長法とSiC-CMCの合成法の基礎科学)を開催します。
(CMC III国際会議のお知らせ) 2017年と2022年の米国サンタフェのCMC国際会議を受け、CMC IIIを2025年10月26~31日に日本(小淵沢)で開催されます。
先週末から急に東京都心は最低気温が20℃台になり、ようやく秋?を感じるようになってきました。100年前(1901~1920年)の平均値は26度を超えた日はなかったそうですが、今では1年間の1/4が30度を超える真夏日になり、毎月、過去最高を更新しています。そろそろ暑さに強い街に変えていく必要があり、ここでもセラミックスの出番と言いたいところです。現在、世界のファインセラミックス市場は、2025年に10兆円、2030年に14兆円と年平均成長率5.4%の予測で元気が続きます。
今月は、10月10日(木)のCMCセミナー(御成門)、17日(木)の第7回CMCシンポジウム(2024国際航空宇宙展、東京ビックサイト、29日(火)~31日(木)のCeramics Japan 展示会(幕張メッセ)と続き、展示会ではCMCコンソーシアムは例年通りJFCAブースに出展します。なお、展示会の初日に米国セラミックス学会会長の講演と、恒例の出展者と来場者との交流会(無料)を開催しますので皆様の参加をお待ちしています。
「CMCにかける思い」を作成しましたのでご参照下さい
今月から新学期、連日の猛暑とお別れしたいところですが、お盆明けから少し涼しくなるのは昔の話、加えてノロノロ台風の来襲でした。マスコミは大袈裟と思えるぐらいに台風を煽り、そのうち熱帯低気圧へと静観する訳にもいかず、これには正解がないので大変困ります。暑さ寒さも彼岸まで、もう少し我慢の日々が続きそうです。
さて、先月7~8日、JFCAは経済産業省(霞が関)で開催の「METIこどもデー(45の団体企業が展示)」に初出展。セラミックスの名前を初めて知る子供やお母さんも多く、次世代の育成という観点から大変有意義な2日間となりました。また、先月の見学会(航空装備研究所、立川)は40名を超える参加者があり、お陰様で懇親会も盛況でした。ありがとうございました。
今月の行事はありませんが、10月には次のような事業を計画しています。
・10月10日 CMCセミナー(御成門)
・10月17日 第7回CMCシンポジウム(東京ビックサイト)
・10月29日~31日 Ceramics Japan 展示会(幕張メッセ)、CMCコンソーシアムはJFCAブースで出展
暑中お見舞い申し上げます。
先月15日にモントリオールで開催された世界30以上の各国セラミックス学会が集まる国際セラミックス連盟(ICF)理事会で、“International Day of Ceramics”の設置が採択され、記念日日付は継続審議となりました。これはJFCA職員の提案をグローバルに展開したものです。米国セラミックス協会、欧州セラミックスセンター等の賛同を得て、ICF事務局の米国セラミックス学会Bordia会長の強いリーダーシップも重なり果実となりました。産業界にとって大きな旗が立つことで、これがブースターとなり更なるセラミックスの発展が加速することに期待大です。
今月は5日にCMCコンソーシアムの防衛装備庁・航空装備研究所見学会を開催、また、7~8日の経済産業省こどもデーにJFCAは出展(セラミックス)しますのでご家族様と参加頂ければ幸いです。
先月末からの猛暑は英語でHeat wave、まさに熱波そのものです。皆様、今年も暑すぎる夏ですが、体調には十分にお気を付け下さい。
今年も半年が過ぎました。
1月梅、2月菜の花、3月チューリップ、4月桜、5月バラ、6月あじさいと続き、今月はアサガオの季節を迎えます。東京では今月6~8日が入谷の朝顔市で、四季の風景に色と活気をもたらします。加えて、各地では季節特有のお祭りや新鮮な食材そして美味しいお酒が楽しみを膨らませてくれます。花火大会も間近、時期を狙って週末に各地のイベントを訪ねエネルギーをもらうのも一案です。
先月25日のCMCコンソーシアム総会では後藤空将を招いた特別講演会、その後の交流会と大変盛況で会員の皆様に感謝いたします。次回は、総会でお知らせした見学会が、8月5日(月)航空装備研究所(立川)に決まりました。追って、開催案内を送付いたしますので多数の参加をお待ちしています。
今年の梅雨は降水量が多くなるとの予想です。本格的な雨のシーズンの中、安全第一でお過ごし下さい。
先月、早々に沖縄は梅雨入りし、東京も1~2週間後にはあじさいが綺麗な季節に入ります。 先月27日のJFCA総会、その後の懇親会と盛況のうちに閉幕しました。懇親会後には、2、3組が2次会へ向かったようで会員間の交流・ビジネスが盛り上がるのは大変嬉しいことです。
さて、4月のCeramitec 2024(ミュンヘン)に続き、4月30~1日の米国Ceramics EXPO 2024、8~10日の大阪Ceramics Japanが開催。大阪では東京工科大学の御協力を得てCMCブースを出展しました。欧米出張報告はHP(会員専用コンテンツ)にアップ済ですが、国内外動向を理解するには展示会は大変有益で、欧米展示会は日本と比べ3D積層造形の展示が多いようです。展示会はソリューションを見極め、最新の技術と応用に出会い、講演を聞き、ネットワーキングを築くもので、やはり何事も体感しないとものになりません。
今月は25日 にCMCコンソーシアム総会を東京工科大学(八王子)で開催します。講師のひとりに、防衛装備庁の後藤装備官(空将)をお招きしますのでご期待下さい。また、7月には航空装備研究所(立川)の見学会を準備中です。
ゴールデンウィークは、国内旅行者に加えてインバウンド旅行者も加わり、観光地はかなり賑わったようです。皆様、ご家族様との連休は如何でしたでしょうか。円安は色々なところに影響を与えています。先週の米国出張で立ち寄ったくら寿司は一人31ドル(4,500円)、帰国後に再訪問した千葉のくら寿司は一人1,000円と驚くばかり。また、現地のコーラは6ドルで、日本ならコンビニ弁当とお茶に相当し、場合によってはデザートが付くかも知れません。一方、円安の恩恵を受け久し振りに米国の友人が来日します。初めて会ったのは40年前、彼女が中学生の頃です。物事には両面があり、見方ひとつで人生は楽しいものになります。
さて、今月は5月8~10日と関西高機能セラミックス展(大阪インテックス)への出展、5月16日にはCMCコンソーシアムセミナーを開催し、終了後に交流会を開催しますので併せてご参加下さい。
(近況報告)
Ceramitec展が、4月9~12日、ミュンヘンで開催され、JFCAは会員企業と一緒にFraunhofer IKTS(ドレスデン)及び展示会を訪問、また、欧州セラミックスセンターと合同会議。団員は、3D積層造形や環境への高まりを強く感じて帰国。詳細はHP(会員専用ページ)に報告書がアップ済。 また、Ceramic EXPO展は、4月30~1日、デトロイト郊外で開催され、会員企業と一緒に米国先進セラミックス協会(USACA)、米国セラミックス学会との会議や展示会に参加。欧州同様に3D積層造形への関心が高く、また、ハイパーソニック向けの超耐熱材料や次世代の人材育成が話題。
今月は、新年度・新学期と節目の月です。JFCAも新しい出向メンバーが加わり気分一新で事業に臨みますので宜しくお願い致します
先月の熊本大学で日本セラミックス協会(学会)の2024年年会と今年1月デイトナビーチの米国セラミックス学会と内容を比較すると、例えば3D積層造形の発表件数が日本は4本、米国は46本と大きな差がありました。以前から欧米との比較で気になっていた周回遅れの3D積層造形への取り組みが数字で示されました。CMCも同様ですが、国境を越えた競争ではアンテナの高さが重要です。
また、先月にJFCA/CNシンポジウムが開催され日本総研・足立常務の講演、30年前にエコファンドを提案したら君はアオイネと言われたそうです。今、言った人はアオクなっていることでしょう。時代は変わります、変わらないのは自分だけです。
今年度前半は、3月末終了のNEDO国際共同研究CMCプロジェクト(2021~2023年度)報告のセミナーを5月、6月はCMCコンソーシアム総会、7月は航空装備研究所(立川)の見学会を予定しています。また、5月連休明けの5月8~10日は、インテックス大阪での第9回Ceramics Japan展で、東京工科大CMCセンターと合同でJFCA/CMCブースを展示しますので、是非、足を運んで下さい。
(近況報告)
3月6~8日、India Ceramic Asia 2024展示会が開催されました(JFCA会員HPに出張報告書アップ済)。インドは、2023年に中国を抜いて世界最大の人口14億人、GDP7~8%増の経済成長で、現在、英・仏を追い抜きGDP世界5位、2027年に日・独を抜いてGDP世界第3位の予測。労働人口がすでにピークアウトした中国と異なり、インドは今後20年以上労働人口が増加すると予測され、豊富な労働力にも期待が大きく、人口の中位年齢は、日本が48歳、インドは28歳。また、インドは、QUAD(日米豪印戦略対話)の構成国。更に、インドは日本より一年早く2023年8月に月面への無人探査機着陸に成功。日本が技術トップと思うのは勝手ですが、時代のパラダイムシフトは確実に起こっています。そろそろステレオタイプのインド感から脱皮です。
今年の桜開花予想は、東京が3月20日とのことですが、今月は卒業、引越しの季節です。大きく環境が変わりますが、自ら世界を狭くしないことが大切です。人間は自分の限界よりもずっと狭い範囲内で生きていることが多く、背伸びをしないと見えない景色があることになかなか気付きません。大きな視野を持ち自分を超えるように日々研鑽したいものです。
先月7日の独FraunhoferのSchmidt博士を講師に迎えたCMCコンソーシアムセミナーは資料も分かりやすく大変素晴らしいものでした。経済産業省からも、現状を知る上で大変有益だったという感想を頂きました。日本の素材力は海外でも有名ですが、諸外国も指をくわえて見ているだけではなく、最近の欧米中韓にみるAIとロボット(デジタルラボラトリー)による研究室の自立化実証試験のように新しいアプローチへの挑戦に注力しています。日本の対応が後回しにならないことが肝要です。
JFCAでは、昨年からサステナビリティ委員会でカーボンニュートラルの取り組みを進めてきましたが、昨年12月にビジョンの策定を終えたのを機に、ビジョンの内容と今後の協会活動を討議する機会としてシンポジウムを3月26日(火)に開催します。また、日本総研・足達常務理事による、カーボンニュートラルへの潮流の中で企業経営に対して求められることについての講演会も開催しますので、御興味があれば是非ご参加下さい。
新年明けましておめでとうございます。
新しい年、2024年を迎えました。新年早々の震度7の能登地震や羽田の航空機事故がお正月と重なり大変驚きました。今年は選挙イヤーと言われ、台湾、インドネシア、ロシア、韓国、インド、メキシコ、米国と様々な国の政治の先行きも不透明で、衝撃の年になるかも知れません。今年もアンテナの感度を高くして協会運営に努めて参ります。会員の皆様、本年も宜しくお願い致します。
CMCの世界では、近年、マッハ5以上で飛ぶハイパーソニックの開発競争が進み、超高温セラミックス材料への関心が高まっています。今夏には米国アラバマ州ハンツビルにあるGE社のCMC工場が稼働すると聞きます。この分野では世界の多くの国でCMC研究プログラムが進行中で、セラミックスは次世代材料の開発を加速する鍵となります。場合によっては、全く新しい組成・加工・接合を開発する必要があるかも知れません。そして、CMC材料はエンジン、高速車両、レースカーのブレーキ、原子力発電や核融合などの様々な高温構造用途の拡大に期待が集まります。
10月6日の幕張メッセでのCMCシンポジウムで、NEDO国際共同研究CMCプロジェクトについて報告があり、CMCを取り巻く世界の動向や、SiC/SiC国際標準試験片の製造技術開発と試験評価方法、界面設計に資するシミュレーション技術の開発などの研究成果の発表がありました。さらに、海外共同研究者である、UCLAのYang教授、バーミンガム大学のBinner教授を交えて我が国のCMC発展のための課題や展望をパネルディスカッション形式で討論を行いました。その後の講師を囲む懇親会も好評でした。定期的なシンポジウム等の開催で国境を越えた仲間作りが益々大事になります。
今月の米国セラミックス学会Bulletin 9月号:CMC:未来はまだここにあるのか?(44~49頁)のオークリッジ国立研究所(ORNL)の研究者は、1992年から「私達は様々な繊維、様々な界面コーティング、様々なマトリックスルを見ていました」と、米国はORNLだけでなく、陸・海・空の研究所、そして企業が革新素材CMC複合材に取り組んでいます。
また、Binner教授から来日にあわせて「英国・EUにおけるCMCの現状」レポートを頂きましたので、会員企業に情報共有します。(別頁参照) 仏サフラン社は、ボルドーにCMCセンターを開設したようです。
9月21日の成田での航空機エンジン整備工場見学では終了時間ぎりぎりまで議論が続きました。訪問先の担当者、関係者の皆様には大変お世話になりました。終了後の空港での交流会も盛況でした。
(11月の長岡技科大-FC塾の開催と参加者募集)
恒例のJFCA/FC塾(2-Days セミナー)は、11月6日(月)~7日(火)、長岡技術科学大学で開催します。本セミナーは年齢を問わず講義や見学会、研究者との交流を通じ、自己研鑽や新しいアイデア発掘の場として是非ご活用下さい。現在、参加者募集中で奮ってご参加下さい。
■申込方法:JFCAホームページ/会員向けコンテンツより、お申込み下さい。→こちら
9月4日のCMCセミナーで、先月、27日~31日、韓国・済州島で開催されたHT-CMC 11国際会議の概要を報告しました。今回の会議出席を通じてCMCの航空機エンジンへの実用化が進み、更なる効率向上(タービン部材の耐用温度の上昇)へ向けて、プロセス・試験評価手法・モデリングの要素技術の開発と並行して、新たなコーティングシステムの研究や使用材料の探索が着実に進められているという印象を受けました。
また、UHTC(超高温セラミックス)への展開などの発表があり、新たなCMC開発の展開に向けて動きが示唆されました。
講演について出席者に聞くと、すでに論文として公開されている内容を発表している人が多く、ホットな情報はあまり入手できないと言う感想もありましたが、今日のスピード社会(技術革新の加速、社会変動の加速、生活テンポの加速)では、常に世界のCMCコミュニティに入り、論文やインターネット情報以前の情報交換が大事で、変化しないことがリスクになる時代です。
5月18日(金)のCMCC発足総会後、企業、政府機関、大学から入会を頂き、現在、会員数は19機関となっています。
総会後のCMCC(CMCコンソーシアム)は、6月の米国CMC-Roadmapの翻訳・配布、7月の勉強会「SiC繊維」(若い方の参加者が多く活気に満ちていました)に続き、8月は航空機用CMC市場動向の翻訳・配布を実施。翻訳版の原本は事務局にありますので、必要な場合には御連絡下さい。また関係資料は、Webサイトの会員専用ページにアップしていますのでご参照ください。
今後の予定ですが、9月10日(月)に航空装備研究所(東京・立川)見学会を開催(満席)します。所内では将来戦闘機、無人機の概要などの見学も予定され御期待下さい。
10月は、香川先生(会長)を迎えての勉強会を予定しています。日時が確定次第、会員窓口へメールとWebサイトでお知らせします。また、10月30日(火)には、JFCAの米国パートナー・USACA(United States Advanced Ceramics Association)とCMC-Roadmapについてワシントンで意見交換を行います。
11月は、28日(水)から30日(金)に東京ビックサイトで開催される国際航空宇宙展2018に併せ、東京工科大CMCセンターのお披露目会が予定されています。CMCC会員もご招待されますので、多数の御参加をお待ちしております。
12月は、東京工科大(八王子)での合宿セミナーを企画中です。日程は13日(木)~14日(金)を予定。7月の勉強会アンケートの結果も踏まえた、CMCの初歩から応用までの勉強会・意見交流の場を目指しています。御期待下さい。
CMCC活動について、御不明な点があれば真下(担当部長)、冨田(上席研究員)、矢野(事務局長)まで、お気軽にお問い合せ下さい。事務局としても革新材料・CMCと会員企業の発展に応えるべく精進していきますので、引き続き御支援下さい。