近況報告     

★近況報告★

 

~ 近況報告 2024年 11月~

先月の衆議院選挙を終え来週第103代総理大臣が選出されますが、歴代総理の平均任期は2年強です。一方、米国大統領の任期は1期4年で最長8年、ロシアは最長12年、中国は最長10年ですが習近平は3期目に突入。韓国は1期5年で再選なし。任期2年の短命総理(霞が関も2年交代)では将来の政策論争はどうしても希薄となり、変化より現状維持を求める結果にならざるを得ません。
 米国に次ぐ世界第2位の経済大国だった過去はどこへやら、現在4位で来年にはインドと交代。世界競争力ランキングは1位から34位になり、技術大国日本(GII Index)指数は13位と日本は世界ランキングリストから取り残されています。記憶にあるジャパン・アズ・ナンバーワンは1974年出版本で50年前のこと。来年(2025年)は昭和の元号では昭和100年、そろそろ変化変革していかないと、山積みする喫緊の課題に対処できなくなるのではないでしょうか。
 さて、先月はCMCセミナー、東京ビックサイトでのCMCシンポジウム、Ceramics Japan展示会(幕張メッセ)と行事が続き、展示会は全体で5万人弱の参加で大変盛況でした。今月の行事はありませんが、12月10日(火)に大阪大学でCMCセミナー・見学会(SiC単結晶の溶液成長法とSiC-CMCの合成法の基礎科学)を開催します。
(CMC III国際会議のお知らせ)  2017年と2022年の米国サンタフェのCMC国際会議を受け、CMC IIIを2025年10月26~31日に日本(小淵沢)で開催されます。


~ 近況報告 2024年 10月~

先週末から急に東京都心は最低気温が20℃台になり、ようやく秋?を感じるようになってきました。100年前(1901~1920年)の平均値は26度を超えた日はなかったそうですが、今では1年間の1/4が30度を超える真夏日になり、毎月、過去最高を更新しています。そろそろ暑さに強い街に変えていく必要があり、ここでもセラミックスの出番と言いたいところです。現在、世界のファインセラミックス市場は、2025年に10兆円、2030年に14兆円と年平均成長率5.4%の予測で元気が続きます。
今月は、10月10日(木)のCMCセミナー(御成門)、17日(木)の第7回CMCシンポジウム(2024国際航空宇宙展、東京ビックサイト、29日(火)~31日(木)のCeramics Japan 展示会(幕張メッセ)と続き、展示会ではCMCコンソーシアムは例年通りJFCAブースに出展します。なお、展示会の初日に米国セラミックス学会会長の講演と、恒例の出展者と来場者との交流会(無料)を開催しますので皆様の参加をお待ちしています。
CMCにかける思いを作成しましたのでご参照下さい


~ 近況報告 2024年 9月~

今月から新学期、連日の猛暑とお別れしたいところですが、お盆明けから少し涼しくなるのは昔の話、加えてノロノロ台風の来襲でした。マスコミは大袈裟と思えるぐらいに台風を煽り、そのうち熱帯低気圧へと静観する訳にもいかず、これには正解がないので大変困ります。暑さ寒さも彼岸まで、もう少し我慢の日々が続きそうです。
さて、先月7~8日、JFCAは経済産業省(霞が関)で開催の「METIこどもデー(45の団体企業が展示)」に初出展。セラミックスの名前を初めて知る子供やお母さんも多く、次世代の育成という観点から大変有意義な2日間となりました。また、先月の見学会(航空装備研究所、立川)は40名を超える参加者があり、お陰様で懇親会も盛況でした。ありがとうございました。
今月の行事はありませんが、10月には次のような事業を計画しています。
・10月10日 CMCセミナー(御成門)
・10月17日 第7回CMCシンポジウム(東京ビックサイト)
・10月29日~31日 Ceramics Japan 展示会(幕張メッセ)、CMCコンソーシアムはJFCAブースで出展

~ 近況報告 2024年 8月~

暑中お見舞い申し上げます。
先月15日にモントリオールで開催された世界30以上の各国セラミックス学会が集まる国際セラミックス連盟(ICF)理事会で、“International Day of Ceramics”の設置が採択され、記念日日付は継続審議となりました。これはJFCA職員の提案をグローバルに展開したものです。米国セラミックス協会、欧州セラミックスセンター等の賛同を得て、ICF事務局の米国セラミックス学会Bordia会長の強いリーダーシップも重なり果実となりました。産業界にとって大きな旗が立つことで、これがブースターとなり更なるセラミックスの発展が加速することに期待大です。
今月は5日にCMCコンソーシアムの防衛装備庁・航空装備研究所見学会を開催、また、7~8日の経済産業省こどもデーにJFCAは出展(セラミックス)しますのでご家族様と参加頂ければ幸いです。
先月末からの猛暑は英語でHeat wave、まさに熱波そのものです。皆様、今年も暑すぎる夏ですが、体調には十分にお気を付け下さい。



~ 近況報告 2024年 7月~

今年も半年が過ぎました。
1月梅、2月菜の花、3月チューリップ、4月桜、5月バラ、6月あじさいと続き、今月はアサガオの季節を迎えます。東京では今月6~8日が入谷の朝顔市で、四季の風景に色と活気をもたらします。加えて、各地では季節特有のお祭りや新鮮な食材そして美味しいお酒が楽しみを膨らませてくれます。花火大会も間近、時期を狙って週末に各地のイベントを訪ねエネルギーをもらうのも一案です。
先月25日のCMCコンソーシアム総会では後藤空将を招いた特別講演会、その後の交流会と大変盛況で会員の皆様に感謝いたします。次回は、総会でお知らせした見学会が、8月5日(月)航空装備研究所(立川)に決まりました。追って、開催案内を送付いたしますので多数の参加をお待ちしています。
今年の梅雨は降水量が多くなるとの予想です。本格的な雨のシーズンの中、安全第一でお過ごし下さい。



~ 近況報告 2024年 6月~

先月、早々に沖縄は梅雨入りし、東京も1~2週間後にはあじさいが綺麗な季節に入ります。 先月27日のJFCA総会、その後の懇親会と盛況のうちに閉幕しました。懇親会後には、2、3組が2次会へ向かったようで会員間の交流・ビジネスが盛り上がるのは大変嬉しいことです。
さて、4月のCeramitec 2024(ミュンヘン)に続き、4月30~1日の米国Ceramics EXPO 2024、8~10日の大阪Ceramics Japanが開催。大阪では東京工科大学の御協力を得てCMCブースを出展しました。欧米出張報告はHP(会員専用コンテンツ)にアップ済ですが、国内外動向を理解するには展示会は大変有益で、欧米展示会は日本と比べ3D積層造形の展示が多いようです。展示会はソリューションを見極め、最新の技術と応用に出会い、講演を聞き、ネットワーキングを築くもので、やはり何事も体感しないとものになりません。
今月は25日 にCMCコンソーシアム総会を東京工科大学(八王子)で開催します。講師のひとりに、防衛装備庁の後藤装備官(空将)をお招きしますのでご期待下さい。また、7月には航空装備研究所(立川)の見学会を準備中です。




~ 近況報告 2024年 5月~

ゴールデンウィークは、国内旅行者に加えてインバウンド旅行者も加わり、観光地はかなり賑わったようです。皆様、ご家族様との連休は如何でしたでしょうか。円安は色々なところに影響を与えています。先週の米国出張で立ち寄ったくら寿司は一人31ドル(4,500円)、帰国後に再訪問した千葉のくら寿司は一人1,000円と驚くばかり。また、現地のコーラは6ドルで、日本ならコンビニ弁当とお茶に相当し、場合によってはデザートが付くかも知れません。一方、円安の恩恵を受け久し振りに米国の友人が来日します。初めて会ったのは40年前、彼女が中学生の頃です。物事には両面があり、見方ひとつで人生は楽しいものになります。
さて、今月は5月8~10日と関西高機能セラミックス展(大阪インテックス)への出展、5月16日にはCMCコンソーシアムセミナーを開催し、終了後に交流会を開催しますので併せてご参加下さい。
(近況報告)
Ceramitec展が、4月9~12日、ミュンヘンで開催され、JFCAは会員企業と一緒にFraunhofer IKTS(ドレスデン)及び展示会を訪問、また、欧州セラミックスセンターと合同会議。団員は、3D積層造形や環境への高まりを強く感じて帰国。詳細はHP(会員専用ページ)に報告書がアップ済。 また、Ceramic EXPO展は、4月30~1日、デトロイト郊外で開催され、会員企業と一緒に米国先進セラミックス協会(USACA)、米国セラミックス学会との会議や展示会に参加。欧州同様に3D積層造形への関心が高く、また、ハイパーソニック向けの超耐熱材料や次世代の人材育成が話題。




~ 近況報告 2024年 4月~

今月は、新年度・新学期と節目の月です。JFCAも新しい出向メンバーが加わり気分一新で事業に臨みますので宜しくお願い致します
先月の熊本大学で日本セラミックス協会(学会)の2024年年会と今年1月デイトナビーチの米国セラミックス学会と内容を比較すると、例えば3D積層造形の発表件数が日本は4本、米国は46本と大きな差がありました。以前から欧米との比較で気になっていた周回遅れの3D積層造形への取り組みが数字で示されました。CMCも同様ですが、国境を越えた競争ではアンテナの高さが重要です。
また、先月にJFCA/CNシンポジウムが開催され日本総研・足立常務の講演、30年前にエコファンドを提案したら君はアオイネと言われたそうです。今、言った人はアオクなっていることでしょう。時代は変わります、変わらないのは自分だけです。
今年度前半は、3月末終了のNEDO国際共同研究CMCプロジェクト(2021~2023年度)報告のセミナーを5月、6月はCMCコンソーシアム総会、7月は航空装備研究所(立川)の見学会を予定しています。また、5月連休明けの5月8~10日は、インテックス大阪での第9回Ceramics Japan展で、東京工科大CMCセンターと合同でJFCA/CMCブースを展示しますので、是非、足を運んで下さい。
(近況報告)
3月6~8日、India Ceramic Asia 2024展示会が開催されました(JFCA会員HPに出張報告書アップ済)。インドは、2023年に中国を抜いて世界最大の人口14億人、GDP7~8%増の経済成長で、現在、英・仏を追い抜きGDP世界5位、2027年に日・独を抜いてGDP世界第3位の予測。労働人口がすでにピークアウトした中国と異なり、インドは今後20年以上労働人口が増加すると予測され、豊富な労働力にも期待が大きく、人口の中位年齢は、日本が48歳、インドは28歳。また、インドは、QUAD(日米豪印戦略対話)の構成国。更に、インドは日本より一年早く2023年8月に月面への無人探査機着陸に成功。日本が技術トップと思うのは勝手ですが、時代のパラダイムシフトは確実に起こっています。そろそろステレオタイプのインド感から脱皮です。




~ 近況報告 2024年 3月~

今年の桜開花予想は、東京が3月20日とのことですが、今月は卒業、引越しの季節です。大きく環境が変わりますが、自ら世界を狭くしないことが大切です。人間は自分の限界よりもずっと狭い範囲内で生きていることが多く、背伸びをしないと見えない景色があることになかなか気付きません。大きな視野を持ち自分を超えるように日々研鑽したいものです。
 先月7日の独FraunhoferのSchmidt博士を講師に迎えたCMCコンソーシアムセミナーは資料も分かりやすく大変素晴らしいものでした。経済産業省からも、現状を知る上で大変有益だったという感想を頂きました。日本の素材力は海外でも有名ですが、諸外国も指をくわえて見ているだけではなく、最近の欧米中韓にみるAIとロボット(デジタルラボラトリー)による研究室の自立化実証試験のように新しいアプローチへの挑戦に注力しています。日本の対応が後回しにならないことが肝要です。
 JFCAでは、昨年からサステナビリティ委員会でカーボンニュートラルの取り組みを進めてきましたが、昨年12月にビジョンの策定を終えたのを機に、ビジョンの内容と今後の協会活動を討議する機会としてシンポジウムを3月26日(火)に開催します。また、日本総研・足達常務理事による、カーボンニュートラルへの潮流の中で企業経営に対して求められることについての講演会も開催しますので、御興味があれば是非ご参加下さい。




~ 近況報告 2024年 1月~

新年明けましておめでとうございます。
新しい年、2024年を迎えました。新年早々の震度7の能登地震や羽田の航空機事故がお正月と重なり大変驚きました。今年は選挙イヤーと言われ、台湾、インドネシア、ロシア、韓国、インド、メキシコ、米国と様々な国の政治の先行きも不透明で、衝撃の年になるかも知れません。今年もアンテナの感度を高くして協会運営に努めて参ります。会員の皆様、本年も宜しくお願い致します。
CMCの世界では、近年、マッハ5以上で飛ぶハイパーソニックの開発競争が進み、超高温セラミックス材料への関心が高まっています。今夏には米国アラバマ州ハンツビルにあるGE社のCMC工場が稼働すると聞きます。この分野では世界の多くの国でCMC研究プログラムが進行中で、セラミックスは次世代材料の開発を加速する鍵となります。場合によっては、全く新しい組成・加工・接合を開発する必要があるかも知れません。そして、CMC材料はエンジン、高速車両、レースカーのブレーキ、原子力発電や核融合などの様々な高温構造用途の拡大に期待が集まります。




~ 近況報告 2023年 10月~

10月6日の幕張メッセでのCMCシンポジウムで、NEDO国際共同研究CMCプロジェクトについて報告があり、CMCを取り巻く世界の動向や、SiC/SiC国際標準試験片の製造技術開発と試験評価方法、界面設計に資するシミュレーション技術の開発などの研究成果の発表がありました。さらに、海外共同研究者である、UCLAのYang教授、バーミンガム大学のBinner教授を交えて我が国のCMC発展のための課題や展望をパネルディスカッション形式で討論を行いました。その後の講師を囲む懇親会も好評でした。定期的なシンポジウム等の開催で国境を越えた仲間作りが益々大事になります。
今月の米国セラミックス学会Bulletin 9月号:CMC:未来はまだここにあるのか?(44~49頁)のオークリッジ国立研究所(ORNL)の研究者は、1992年から「私達は様々な繊維、様々な界面コーティング、様々なマトリックスルを見ていました」と、米国はORNLだけでなく、陸・海・空の研究所、そして企業が革新素材CMC複合材に取り組んでいます。
また、Binner教授から来日にあわせて「英国・EUにおけるCMCの現状」レポートを頂きましたので、会員企業に情報共有します。(別頁参照) 仏サフラン社は、ボルドーにCMCセンターを開設したようです。
 9月21日の成田での航空機エンジン整備工場見学では終了時間ぎりぎりまで議論が続きました。訪問先の担当者、関係者の皆様には大変お世話になりました。終了後の空港での交流会も盛況でした。
(11月の長岡技科大-FC塾の開催と参加者募集)
恒例のJFCA/FC塾(2-Days セミナー)は、11月6日(月)~7日(火)、長岡技術科学大学で開催します。本セミナーは年齢を問わず講義や見学会、研究者との交流を通じ、自己研鑽や新しいアイデア発掘の場として是非ご活用下さい。現在、参加者募集中で奮ってご参加下さい。
■申込方法:JFCAホームページ/会員向けコンテンツより、お申込み下さい。→こちら
  


~ 近況報告 2023年 9月~

9月4日のCMCセミナーで、先月、27日~31日、韓国・済州島で開催されたHT-CMC 11国際会議の概要を報告しました。今回の会議出席を通じてCMCの航空機エンジンへの実用化が進み、更なる効率向上(タービン部材の耐用温度の上昇)へ向けて、プロセス・試験評価手法・モデリングの要素技術の開発と並行して、新たなコーティングシステムの研究や使用材料の探索が着実に進められているという印象を受けました。
また、UHTC(超高温セラミックス)への展開などの発表があり、新たなCMC開発の展開に向けて動きが示唆されました。
講演について出席者に聞くと、すでに論文として公開されている内容を発表している人が多く、ホットな情報はあまり入手できないと言う感想もありましたが、今日のスピード社会(技術革新の加速、社会変動の加速、生活テンポの加速)では、常に世界のCMCコミュニティに入り、論文やインターネット情報以前の情報交換が大事で、変化しないことがリスクになる時代です。

(CMCシンポジウムのご案内)   
来る10月4~6日、幕張メッセのCeramics Japan(高機能セラミックス展)に出展し、6日には同会場内で東京工科大主催によるCMCシンポジウムが開催されます。また、シンポジウム後には、交流会(無料)も開催される予定です。奮ってご参加下さい。

~ 近況報告 2023年 8月~
暑中お見舞い申し上げます。
昨今の環境・エネルギー・デジタルへの取組はもはや避けて通れない世界的潮流となっています。来年4月、ミュンヘンで開催のCeramitec 2024のトピックスもその流れを受け、①脱炭素、②水素技術、③デジタル化、④エネルギー効率、⑤エネルギー貯蔵、⑥グリーンテクノロジー、⑦循環経済と発表されました。良いものであれ、なんであれ、ものごとには季節があります。何事も方針転換を渋りに渋っていると万事手遅れとなる場合が多いので全体を俯瞰する目が大事です。
最近のCMC活動を御報告致します。
先月、CMCコンソーシアムのANA整備工場見学会では関係者の方々に大変世話になりました。今月は27日~31日、韓国・済州島でHT-CMC 11(CMC国際会議)が開催され、事務局も参加しますので結果をレポートします。9月4日のCMCセミナーでも報告する予定です。
(御招待:イノベーションセミナーと交流会)
8月24日、各セミナーの総まとめであるJFCA/イノベーションセミナーが開催されます。テーマは「3D積層造形」及び「CO2削減と新市場」。セミナー後に交流会を開催しますので、参加の場合は下記のURLからお申込み下さい。
URL:https://forms.office.com/r/ycN9TyUay7
(CMCシンポジウム)   
来る10月4~6日、幕張メッセのCeramics Japan(高機能セラミックス展)に出展し、6日に同会場内で東京工科大主催でCMCシンポジウムを開催します。詳細は、後日御連絡致します。

~ 近況報告 2020年 4月~
入社式、新学期と新年度スタートですが、今年は新型コロナウイルスの影響で桜の色がやや寂しい。グローバル化がもたらした世界的な伝染、日本メディアと人民日報、New York Times、BBCなど海外メデイアと比較する良い機会で、日本はやや世界鳥瞰図が弱い気がした。世界一には世界一のデータ、情報、知識と知恵が必要、セラミックスも世界地図が大事。先月末に米国市場調査機関の海外市場レポートを報告しましたが、ファインセラミックスの年平均成長率(2018~2025年)は7.3%と予測、モノシリックセラミックス:7.0%増、コーティング:8.1%増、セラミックス複合材:9.3%増と元気。コロナの早期沈静を願うものです。成長要因は、①5Gを代表するモビリティ分野の需要増、②環境保全、電子電気、医療分野の需要増、③金属やプラスチックの代替/高機能化としての使用増、④全固体電池、オプト、CMC等の新規市場の需要増。海外市場レポート「先進セラミックス~市場分析・トレンド及び予測~ 2020年版」は海外情報に掲載!CMCの市場予測:高性能で軽量の材料に対する需要の高まりを背景に、複合材は市場で最も成長著しい製品分野。特に、高い柔軟性、温度安定性、耐衝撃性、動的負荷耐性など優れた特性と剛性で、各種航空機部品の高温用途および高い腐食性を伴う用途での需要が高まっている。また、CMCは非常に高価であるため、主に防衛や航空宇宙などの高度産業で利用されているが、製造プロセスの進歩と接合技術の向上で、CMCの生産コストが削減され、市場での利用が拡大する可能性が高いとしている。 
今月は、新型コロナウイルスの影響で対外的なイベントは自粛ですが、4月27日、文科省・経済省による「マテリアル革新力強化に向けた検討会」がスタート!、政府施策へ期待大です。今月からJFCAホームページで日程が確定した「年間スケジュール」を、随時、HPの左欄にアップし会員の便に供します。 
最後に、今年度も「頼りになる工業会」の初心を忘れず、国内外の最新情報の提供、会員企業間の場ヂカラとネットワーク作り、政府への意見具申、そして米国USACA、欧州PECとの海外連携に努めて参ります。今年度も御支援、御協力を宜しくお願い致します。

~ 近況報告 2020年 2月~
今月は、27日(木)~28日(金)にCMC基礎講座セミナー(東京工科大学) を開催します。最終日は、欧州事情について英国 Birmingham 大学 Jon Binner 先生の講演があります。皆様の御参加をお待ちしています。
 また、今月末締め切りで、Ceramics EXPO、NASA、Penn State Universityの 米国調査団(5/4~5/10日)の募集を行っています。
 また、NEDO公募一覧を添付します。自社、又は大学連携での研究開発の一助として下さい。JFCA事務局も側面から支援致します。
 中国春節と社会のグローバル化が新型コロナウイルスの伝搬を後押ししてますが、皆様、くれぐれも御注意下さいますようお願い致します。
~ 近況報告 2019年12月~
12月、令和最初の師走を迎えましたが、ジャネーの法則では年月の長さは、年長者のほうが年少者より短く感じるとのこと。これは5歳の子供の1年はそれまでの人生の20%、50歳の大人はそれまでの人生の2%と自分の人生で1年の単位が占める割合が減少するからです。ただ、人生何年生きるかでなく、大切なのは年齢でなく気持ちを若く保ち続けること(State of mind)だそうです。
 先月開催の産業動向調査委員会(委員長 篠原東工大教授)は、2018年度のファインセラミックスの生産総額が3.2兆円(対前年度比7.3%)と過去最高記録を更新したと発表、セラミックス産業も押しも押されもせぬ3兆円産業となりました。なお、2019年度は1.9%減の3.1兆円(予測値)となる見込みです。(添付資料)
 今月は、4日(水)~6日(金)、幕張メッセで高機能セラミックス展が開催され、JFCAブースでCMCコンソーシアムの活動を紹介しました。また、初日の4日(水)は、13時から同じ会場内で東京工科大学主催の第2回CMCシンポジウムが開催されました。パネルディスカッションでは「CMC開発の将来」と題して、JAXA、大学、重工メーカによる討論会を開催しました。また、18時からは、出展者・参加者との交流会(無料)を会場内で開催し、大変盛り上がった会となりました。
 そして、年明けの1月27日(月)は、第34回テクノフェスタと新春懇親会、29日(水)は標準化講演会(ISO/TC206&TC150)と続きます。
 (テクノフェスタと新春懇親会)
 テクノフェスタでは、14件のオーラル+ポスター展示と特別講演2件。”Innovation ? Think Ceramics !”の視点で各講演を期待して下さい。(プログラム)
 テクノフェスタ終了後は、新春懇親会でADCAL、CMCコンソーシアム、JFIS関係者を交えた大交流会となります。
 (標準化講演会)
 技術で勝ってルールで負ける日本と言われますが、ISO/TC206(ファインセラミックス)及びTC150(外科用インプラント)報告に加えて、ルール作りの重要性について二人のゲスト、経済産業省と京セラ様から国際標準開発戦略について、講演会を開催します。御期待下さい。
 今年の冬は、平年並みの平均気温の予報ですが、皆様、年末の仕事と忘年会で多忙な中で風邪など召されませぬよう御自愛下さい。
~ 近況報告 2019年10月~
先月、フランス・ボルドーで「第10回HT-CMC国際会議」が開催され、CMCコンソーシアムからも30名近い方が参加しました。現地でサフラン社の見学会を企画しましたが、相手の都合により参加者が限定され、一部の参加希望者には申し訳ありませんでした。HT-CMC国際会議では、世界各国から約500名が参加し、4件のプレナリー報告の他に、計算モデリング、及び新素材の設計、繊維やコーティングなど、16のトピックスについて、約270件の報告(プログラム)があり、大変盛況な会議でした。
 事務局は、この前の週、CMC参加者とともに19~20日、JFCA/PEC(欧州セラミックセンター)事務局会議と欧州企業5社を訪問。PEC本部はフランス・リモージュ(瀬戸市と姉妹都市)郊外に、フランス政府の産業クラスター政策の一環で300名の研究者や学生、ベンチャー企業等を集めたセラミックスの集積地を形成。ここでは地域の中堅中小企業・ベンチャー企業が大学、研究機関等のシーズを活用し、新事業が次々と生み出される事業環境を整備し、競争優位を持つ産業が核となって広域的な産業集積を展開し、国の競争力向上を図るものです。
 今後の行事は、11月にIHI横浜の見学会(日程調整中)、12月4日(水)~6日(金)の幕張メッセで開催の高機能セラミックス展に併せて、4日に第2回CMC国際シンポジウムを開催。また、2月に夏にJFCC(名古屋)で開催しました合宿セミナー(基礎編)に続いてつくばで開催を計画しています。当初12月を予定してましたが、行事が重なるため変更となりました。
~ 近況報告 2019年8月~
暑中お見舞い申し上げます。
 8月、今夏は梅雨明けが遅かったため、気分は「夏夏夏夏ココ夏s」。ただ、ゲリラ豪雨や猛暑、熱中症には皆様御注意下さい。これから夏本番、冷や汗でなく本当の汗を流して乗り切っていきましょう。
 先月は、航空機のエンジン性能・空力性能試験の日本最大の「千歳試験場」の見学会、佐久間場長の詳細な説明は舌を巻くもので日頃の勉強不足を痛感。ありがとうございました。
 今月は、29日~30日、令和最初の第1回「CMC基礎講座」を名古屋(JFCC)で開催します。今回のCMC基礎講座は、CMC用繊維の開発→事業化→複合化→コーティング→検査→評価のストーリーで講座を企画。2日間にわたる集中講義は知識習得に加え、会員企業の連携に向けたネットワーク形成や参加者間の交流など、密度の高い2-Wayコミュニケ-ションです。是非、自己研鑽や新しいアイデア発掘の場としてご活用下さい。 多くの皆様方のご参加をお待ち申し上げます。
 9月22日~26日は「第10回HT-CMC国際会議」がフランス・ボルドーで開催、この前週19日~20日はJFCAとPEC(欧州セラミックスセンター)事務局会議と見学会を本部のあるリモージュで開催し、国研、大学と3企業を訪問します。また、25日はフランスの航空機器メーカー、サフラン社の見学会を開催します。国際会議出席者のみならず現地参加も歓迎ですので、事務局(担当部長:寺園)までお申し込み下さい。
 これから今夏も記録的な猛暑が予想されますが、皆様、日々の健康管理に心がけて下さい。
~ 近況報告 2019年6月~
6月に入りました。6月といえば1年の中で唯一祝日のない月、日本列島の大半が梅雨入りとなる月で、天気はイマイチでも、夏を前に花の見頃となる季節です。雨の中にブルー、ピンク、紫、白等、虹色あざやかなアジサイの花は6月の代表で、周囲の緑とのコントラストと雨に濡れ佇む姿は風情があります。
 さて、先月17日のCMCコンソーシアム総会、講演会、懇親会は、お陰様で盛況のうちに終えることが出来ました。懇親会には経済産業省、文部科学省、防衛省、NEDO、NIMS関係者も参加を頂きありがとうございました。また、5月22~24日にインテックス大阪で開催の「関西高機能セラミックス展」には、東京工科大学CMCセンター、内閣府SIP(科学技術振興機構)と共に共同出展、出展ブースには、訪問者が切れることなく大変盛況でした。また、専門技術セミナーの講師を引き受けて頂いた香川先生、小谷様(JAXA)、北岡様(JFCC)にも感謝で、CMC広報に一役買って頂きました。
 来月、7月5日(金)の見学会は防衛装備庁千歳試験場、やや遠方となりますが、世界最大規模の総重量6,000トンの「三音速風洞装置(~マッハ4まで)」など日本最大の航空機エンジンの実験場、多くの会員企業の参加をお待ちしています。
~ 近況報告 2019年4月~
新年度がスタートの4月、入学、進学、入社などフレッシュな人達があふれる時期です。CMCコンソーシアム事務局も、真下部長(村田製作所)から新任の寺園部長(京セラ)へ交代します。真下部長には、CMCコンソーシアム発足当初から尽力され、2歩も3歩も日本のCMCを前に進めてくれ大感謝です。
 さて、先月の三菱重工航空機エンジン(名古屋)の見学会は大変有意義で、その後の交流会もHappy Fridayとなりました。ありがとうございます。飛行距離の伸びで世界どこへもノンストップの今日ですが、1980年代半ばまでは日本から欧米へは、アンカレッジ空港経由でした。参加者のなかで一杯10ドルのアンカレッジうどんを知っているのはMHI福島部長、NGS岡村部長と私の3人だけで世代を感じました。
 今月は4/28日から4泊6日、米国クリーブランドで開催のCeramics EXPO展に併せて空軍研究所、オハイオ州立大学、米国セラミックス学会の見学会。5/22~24日は関西高機能セラミックス展(インテックス大阪)で東京工科大/内閣府SIP/CMCコンソーシアム合同ブースを出展。また、23,24日にCMCセミナー(香川先生、JFCC、JAXA)を開催します。なお、5月17日はCMCコンソーシアム総会、講演会(原子力CMC等)、懇親会ですのでお忘れなきようお願いします。
 今年度も国内外の情報提供、会員企業間の場ヂカラとネットワーク作りに努めていきますのでCMCC活動への御支援、御協力を宜しくお願い致します。
~ 近況報告 2019年2月~
2月、「鬼は外、福は内」と年齢の数だけ豆を食べるには、少し多す過ぎるようになり、節分には恵方を向いて食べる恵方巻のほうが良さそうです。
 今年初め、人類初の月裏面への中国探査機の成功を受けて、人民日報(日本語版)は、「上海交通大(複合材料研究所)の新材料(SiC強化アルミ複合材料)、人類初の月の裏側の着陸をサポート」と報じました。まさに材料を制するは世界を制するです。2016年の中国の研究費総額45.2兆円(日本18.4兆円)を考えれば難しいことではありませんが、社会は私たちが考える以上に大きく動いています。
 先月末のJFCAテクノフェスタ・新春懇談会は、大変盛況でありがとうございました。会場から眺める東京タワー、当日は大坂なおみを祝福する日の丸の特別ライトアップで、JFCA新春懇親会にも華を添えてくれました。
 今月は、2月15日(金)は情報管理の専門家を招いて第3回 勉強会を開催します。 3月 8日(金) は第2回 見学会(三菱重工航空エンジン株式会社、名古屋)を開催しますので、奮って御参加下さい。
(海外情報)
〇欧州セラミックスセンター(P?le Europ?en de la C?ramique:PEC)とAerospace Valleyの2つの産業クラスターは、「宇宙航空用のセラミックスとCMC複合材」のワークグループを設立。2018年10月、フランス・リモージュで初のワークショップを開催しました。 www.cerameurop.com, www.aerospace-valley.com
〇9/22-26日、ボルドーで開催のCMC国際会議の前に、9/19-20日、ミュンヘンでCERAMITEC国際会議が開催されます。www.ceramitec.com/index-2.html
~ 近況報告 2018年12月~
12月、今年も残すところ1ケ月、そして平成最後の師走となりました。先日、久しぶりに会った前米国セラミックス学会長が、世界の人口の1/3は中国人かインド人と、そう言えば両国のCMC論文数は年々増加傾向。米国発のAmazon、Apple、Facebook、Google、最近ではAirbnb、Bitcoin、Connected Car、Uber等の破壊的イノベーションは日本でも勢いづき、規制当局にもチェンジを迫まる。既にイギリスではBetter Regulationの議論がスタートと聞く。シン博士が言うには、世界はChange、change、日本はsleepingと手厳しい。
 先月、香川CMCC会長の東京工科大学CMCセンターの開設記念シンポジウムが盛大に挙行、GE、プラット&ホワイトニー代表の両氏は、CMCのコスト低減策に言及しましたが、実用化が始まった証拠でもあります。
 今月は、次のようなイベントが企画されてますが、CMC周辺技術を学ぶ良い機会ですので御参加下さい。
(高機能セラミックス展) 5日(水)~7日(金)、高機能セラミックス展。前回と同様にJFCAブースも開設していますので、是非、お立ち寄り下さい。初日の基調講演はトヨタと米国USACA会長、2日目17時から交流会(無料)を開催。企業展示とともに専門技術セミナーやイベントにも御参加下さい。
(欧州セラミックスセンターとのMOU) 6日(木)、JFCAは欧州セラミックスセンター(Pôle Européen de la Céramique)と情報交換MOUを署名。米国USACAと並び、欧州へのチャネルを強化します。コーティングビジネスでは、欧州が一枚上です。
(つくば国際コーティングシンポジウム) 12日(水)~13日(木)、第8回つくば国際コーティングシンポジウムを筑波・NIMS(物質・材料研究機構)で開催。主催・共催は、産総研、NIMS、JFCA/ADCALで、コーティングの世界情勢を知る良い機会です。http://www.adcal.org/
(CMC合宿セミナー) 13日(木)~14日(金)の1泊2日でCMC基礎講座(集中講義)を東京工科大(八王子)で開催。申し込みは30名を超えていますが、まだ席がありますので、今からでも申し込みは大丈夫です。次の革新素材を学ぶ自己研鑽の場として御活用下さい。http://www.cmcc.ne.jp/
 今年の冬は、エルニーニョ現象で暖冬になると言われていますが、皆様、年末の多忙な中、風邪など召されませぬよう御自愛下さい。
~ 近況報告 2018年10月~
9月の航空装備研究所の見学会では、航空機に搭載されたCMCシュラウドを実際に見て感動し、盛況のうちに終えることが出来ました。所長は、若い頃に米国で複合材で学位を取得したとのことで、より親しみを感じました。また、コンソーシアムメンバーによる交流会も盛り上がりCMCの勢いを強く感じました。
 先月末は、フランスのサフラン社の方がJFCA/CMCC事務局を来訪、英語がネイティブ同士でない会話は気楽です。フランスでも、リモージュ大学(瀬戸市と姉妹都市)、欧州セラミックス研究所(Institute of Research for Ceramics:IRCER)、欧州セラミックスセンター(Pole Europeen de la Ceramique)を中心としてCMCを含めセラミックス研究が盛んです。 17世紀にリモージュと対比されるドイツのマイセンは、有田と姉妹都市というのも興味深く、近郊にはFraunhoferのIKTSセラミックス研究所があります。国境を越えたセラミックス関係者のface-to-faceの交流は意義深いもので、世界の大きな潮流の中で自分の道を見失わないことが大事です。※こちらは、サフラン社から紹介の来年9月にボルドーで開催の第10回高温CMC国際会議の案内です。
 今月は、海外情報として「2017-2023 year China Ceramics base compound materials profession market survey report(中国の複合材市場調査レポート)」の概要版を解説します。
 また、10月16日(火)、CMCコンソーシアム会長の香川先生を迎えた勉強会(CMC の国際研究動向と日本の位置づけ)を開催しますので御参加下さい。そろそろ定員に達しますので、お早めのお申し込みをお願いします。※申し込み票は→こちら
~ 近況報告 2018年8月~

5月18日(金)のCMCC発足総会後、企業、政府機関、大学から入会を頂き、現在、会員数は19機関となっています。
総会後のCMCC(CMCコンソーシアム)は、6月の米国CMC-Roadmapの翻訳・配布、7月の勉強会「SiC繊維」(若い方の参加者が多く活気に満ちていました)に続き、8月は航空機用CMC市場動向の翻訳・配布を実施。翻訳版の原本は事務局にありますので、必要な場合には御連絡下さい。また関係資料は、Webサイトの会員専用ページにアップしていますのでご参照ください。
今後の予定ですが、9月10日(月)に航空装備研究所(東京・立川)見学会を開催(満席)します。所内では将来戦闘機、無人機の概要などの見学も予定され御期待下さい。
10月は、香川先生(会長)を迎えての勉強会を予定しています。日時が確定次第、会員窓口へメールとWebサイトでお知らせします。また、10月30日(火)には、JFCAの米国パートナー・USACA(United States Advanced Ceramics Association)とCMC-Roadmapについてワシントンで意見交換を行います。
11月は、28日(水)から30日(金)に東京ビックサイトで開催される国際航空宇宙展2018に併せ、東京工科大CMCセンターのお披露目会が予定されています。CMCC会員もご招待されますので、多数の御参加をお待ちしております。
12月は、東京工科大(八王子)での合宿セミナーを企画中です。日程は13日(木)~14日(金)を予定。7月の勉強会アンケートの結果も踏まえた、CMCの初歩から応用までの勉強会・意見交流の場を目指しています。御期待下さい。
CMCC活動について、御不明な点があれば真下(担当部長)、冨田(上席研究員)、矢野(事務局長)まで、お気軽にお問い合せ下さい。事務局としても革新材料・CMCと会員企業の発展に応えるべく精進していきますので、引き続き御支援下さい。

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